薄毛対策をするためにまず髪の構造やヘアサイクルの仕組むを理解していることが必要だと思います。
そこで髪の毛のしくみについて詳しくかいていきますね。
髪の成分は?
ケラチンとは、18種類のアミノ酸からなるタンパク質のこと。ただ、これは普段私たちが食べ物から摂取するタンパク質とは異なります。
ケラチンとは?
人間が摂取したタンパク質は、身体の中で一度アミノ酸に分解され、そのアミノ酸が再合成されることでケラチンというタンパク質に生まれ変わるのです。
ケラチンは髪の毛の90%以上を占める成分。つまり、髪にはなくてはならない成分なのです。
ケラチンを構成するアミノ酸とは?
ケラチンは18種類のアミノ酸によって構成されています。
その中でも多い割合で含まれているのが、「シスチン・グルタミン酸・ロイシン」
シスチン
ケラチンの約15%を占めるアミノ酸。
美肌効果や老化から体を守る作用があるとされている。
グルタミン酸
ケラチンの約14%を占めるアミノ酸。
脳の活性化や美肌効果の作用があるとされている。
ロイシン
ケラチンの約10%を占めるアミノ酸。
肝機能を高める効果や筋肉を強化する作用があるとされている。
他の15種類のアミノ酸
アルギニン酸・セリン・アスパラギン酸・スレオニン・メチオニン・トリプトファン・プロリン・グリシン・チロシン・バリン・アラニン・フェニルアラニン・リジン・ヒスチジン・ヒドロキシプロリン
髪の毛の主成分はケラチンですが、こんなにも多くのアミノ酸によって構成されているのです。
髪の構造
髪は毛幹と毛根頭に分けられます。毛幹は3層に別れています。
キューティクル(毛小皮) 一番外側
キューティクルの役割は
外部の刺激から髪の毛の内部細胞を守り、水分を保持し髪に艶を与えること。
つまり、髪の毛のの艶や健康を保つ為に最も重要な部分=「キューティクル」ということになりますね。
その他の特長として、キューティクルは根もとから毛先に向かってウロコのような形をしています。
1枚の細胞はとても薄く、通常6~8枚が密着した層になっていて、その形は一人一人違います。
コルテックス(毛皮質)
コルテックスは、髪の大部分を占める層で、主成分であるタンパク質の他、脂質、水分、メラニン色素が含まれており、コルテックスの量が髪の毛の太さ、脂質や水分が髪の毛の硬さ、メラニン色素が髪の毛の色に影響を与えます。
メデュラ(毛髄質)
メデュラは毛髪の中心にある部分であり、別名「毛髄質」とも呼ばれています。
メデュラは、乳児の毛髪、細い毛髪、産毛にはほとんど見られません。
メデュラが多い毛髪は太い、という特徴があるようです。

髪の毛の生える仕組み
髪の毛ができる仕組みについてご説明します。髪の毛は大きく「毛幹」と「毛根」に分けられます。毛幹は頭皮から出ている部分で、髪の毛と呼ばれている部分です。
毛根は頭皮の中の部分で、私たちが普段見ることはありません。毛細血管から運ばれてきたアミノ酸などの髪の毛をつくる成分を、毛根の底にある毛乳頭がキャッチします。
毛乳頭の周辺に存在する毛母細胞が、その成分を元に細胞分裂を繰り返すことで髪の毛が成長するのです。
皮膚の構造と成分
皮膚は「表皮」と「真皮」、「皮下組織」の3層から成り立っています。表皮は、下から「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」で構成されています。
真皮は表皮を下から支えています。皮膚は毎日少しずつ一番外側の角質層から剥がれ落ちます。その後、約1か月のサイクルで再生します。
このサイクルを「ターンオーバー」と呼びます。
実は頭皮もこの一連の流れを28日かけて繰り返しながら、新しく生まれ変わっているのです。
髪の毛の役割とは?
髪の毛の本来の役割は体毛と同じ、体を保護・保温するためのものです。
体の皮膚と同じ役割を担っています。

髪の毛の役割
- 頭部への衝撃から守る。
- 極端な外気の温度差からの保護。
- 直射日光(紫外線)を防ぐ。
- 体内の老廃物を体内に排出してくれる。
- 性格的なイメージを印象つける。
髪は死んだ細胞だった!
髪は毛球で細胞分裂した後角化したものが押し出され、2-6年ほど伸び続けます。
つまり髪は死んだ細胞の集まりなのです。
そのため一度傷ついてしまうと自然に修復できません。
ヘアサイクル(毛周期)
髪は、1日に0.3~0.5ミリ、1カ月で約1.2センチ、1年では約15センチ伸びます。
けれども髪は永遠に伸び続けるのではなく、一定の期間を経ると自然に抜け落ち、抜け落ちたところからまた新しい髪が生えてくる、ということをくり返しています。
1本の毛髪が成長しはじめてから抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル」といい、平均して4~6年の期間があります。
ヘアサイクルのうちのほとんどの期間は、毛母細胞が分裂し髪が伸びる「成長期」(2-6年)です。
正常なヘアサイクル
成長期が長ければ、髪はその分長く成長し、また、太くなる傾向があります。その後、成長が止まる「退行期」(2~3週間)を経て、「休止期」(3-4ヶ月)になると、毛根の位置が浅くなり、その毛穴の奥で新たに成長を始めた髪に押し出されるようにして自然に抜け落ちます。
毛髪は1本1本ヘアサイクルが異なり、脱毛の時期がずれるため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。
日本人の髪は平均で約10万本あります。そして1日あたり50~100本程度の髪が抜けることになります。

短く細い抜け毛が増えてきたら、薄毛のサイン
薄毛の人はこのヘアサイクルが乱れ成長期が極端に短くなっていることが薄毛の原因になります。
つまり、完全に成長し切っていない状態で髪が抜けてしまうためどんどん細く弱くなりながら、全体的な髪の毛の量も減っていってしまうんです。
薄毛を食い止めるには、ズバリこの成長期をいかに長くするかです。
まとめ
薄毛対策は、乱れてしまったヘアサイクルを正常戻す必要があります。
それには規則正しい生活をし、「食事・睡眠・運動」をバランスよく行う必要があるんです。
薄毛を改善するには毎日の生活習慣が何よりも大事なのは髪の毛は生きるのに最優先で必要なものではなく余った血液で最後に作られます。
髪=血余
血が余るほどあれば毛髪は生えてくるという意味です。

それと併用して育毛剤を使うのがベストな対策だと思っています。