秋になると抜け毛がひどくなるのは、夏バテ頭皮が原因です。
夏バテ頭皮ってなに?
夏バテ頭皮は紫外線を受けて頭皮にダメージを受けたり、夏バテが長引いて食欲がなくなり、髪の毛に十分に栄養素が行き渡らなくなります。
そのため、ヘアサイクル(毛周期)の成長期が短くなり、早めに休止期に入ってしまうために起こります。
紫外線によってダメージを受けた夏バテ頭皮は、毎日5分間、頭皮マッサージをするなどして頭皮の血行を良くすることで防ぐことができます。
この記事では夏の紫外線が頭皮(髪)に与える影響と夏バテ頭皮に有効な頭皮マッサージなどの解決策を書いています。

夏バテ頭皮が髪に与える影響は?
髪の毛に必要な栄養は、毛細血管を流れる血液によって運ばれます。
しかし食欲不振などで食べれない状態が続くと、体の栄養分が不足してきます。
栄養状態が悪いと、血液の状態も悪くなってしまいそのために栄養が髪の毛まで運ばれなくなり、抜け毛の原因になります。
髪の毛は、紫外線や海水・プールの塩素などで傷みやすく、変色や切れ毛・抜け毛といったトラブルになります。
このように夏バテを起こした髪は極端に弱く、「抜け毛の季節」と言われる秋には必要以上の髪の量が抜けてしまいます。
切れ毛・パサつきの原因になる
髪の毛はその主成分がタンパク質で、色々なアミノ酸がしっかり結びついた構造(シスチン結合)をしています。
ところが、強い紫外線を浴びるとこの構造が変わり、髪のうるおいを保つキューティクルがはがれやすくなってしまいます。コレが、切れ毛、枝毛、パサつき、ゴワつきの原因です。
夏バテ頭皮をおこす原因は?
紫外線のダメージ
夏は頭皮に紫外線を浴びることが多く、紫外線を浴びた頭皮はダメージを受けて硬くなったり乾燥したりしがちです。
しかも、頭の上から直接降り注ぐので、顔より頭皮のほうが紫外線の影響を多く受けてしまう。
頭皮の状態が悪くなることでヘアサイクルが乱れ、抜け毛が起こりやすくなります。

夏は頭皮にとって過酷すぎる
紫外線だけではありません。夏は冷房などで頭皮はかなりの乾燥状態にあります。
その状態が続くと、秋には、頭皮もお疲れ状態になり、フケが増えたり、ひどい場合には皮がむけたりしてしまうこともあります。
夏バテで髪の毛の栄養が不足する
夏バテで食欲がなくなったり、さっぱりとしたものばかりを食べたりすることが増えると、髪を育てるのに必要なたんぱく質やビタミン、ミネラルが不足してしまう。
また、露出の多い夏はダイエットする人が多いことも栄養不足になりやすい原因の一つになります。
冷房
頭皮や髪が乾燥して、枝毛・切れ毛の原因になります。また頭皮が血行不良になり、髪に栄養が行き届かなくなる。
秋に抜け毛が多くなるってホント?
夏に過剰に分泌された皮脂や汗が、毛穴に詰まると健康な髪が成長しにくくなる。
また頭皮の皮脂が紫外線にあたって酸化した物質が抜け毛を早めるということがわかっています。
頭皮と髪の夏バテ対策
傷んだ髪・頭皮に対して実際にどのような対策をしたら良いのでしょうか?
紫外線対策をする
頭皮にも紫外線対策ををしっかりとするのが大切です。
- 帽子をかぶる。
- 日傘をつかう。
- スプレー式の日焼け止めを使う。
飲む日焼け止めを使うのもおすすめです。
丁寧な頭皮ケアを!
正しいシャンプーの仕方
step
1丁寧に湯洗いをする。
- ショート-ミディアム 1分-1分30秒
- ロング- 2分-2分30秒
はまずお湯で湯洗いを丁寧に行いましょう。
丁寧に湯洗いすると汚れの9割は落ちます
丁寧に湯洗いをすれば頭皮や髪の9割の汚れは落ちます。残りの1割の汚れをシャンプーで落とします。
なので頭皮をゴシゴシあらう必要はありません。
step
2指のはらで頭皮を優しく、髪は手をくしのように通しながらあらう。
step
3頭皮がツルッとするぐらいまでしっかり流す。
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頭皮マッサージ
頭皮マッサージはフェイスゾーン(カチューシャゾーン)がとっても大切♪

頭皮マッサージをうまくやるポイントは?
- カチューシャゾーン(フェイスゾーン)
- 頭頂部のザビエルゾーン
- サイドバックゾーン
と3つの部分に分けて行うことです。
頭皮マッサージのやり方
カチューシャゾーン(約1分)
顔と頭の境目、ちょうどカチューシャをつける場所一帯
step
1もみあげの辺りを3秒ほぐしてから5秒引き上げる。
step
2こめかみのあたりに移動し、3秒ほぐして5秒引き上げる。
step
3おでこの上で3秒ほぐし5秒引き上げる。
step
4もみあげあたりから上へ2回、繰り返す。
ザビエルゾーン(1分間)
頭頂部の帽状腱膜を中心としたザビエルゾーン。
有名なザビエルの絵でひときわ目立っている部分です。
step
15本の指を抱き合わせるように組む。
step
2頭皮を引き剥がし持ち上げるイメージで様々な方向からマッサージ。
step
3左右に30秒、前後30秒、約1分行う。
サイドバックゾーン(1分間)
側頭部と後頭部をつなぐサイドバックゾーン。
step
15本の指で耳の後ろ、うなじの辺りを3秒ほぐし5秒ひきあげる。
およそ3~5分間のストレッチで、顔色がよくなり全体的にリフトアップできます。
時間がない方は、スカルプドライヤー・頭皮マッサージ器を使うのもおすすめです。
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夏に傷んだ髪・頭皮にはバランスの良い食事が大事!
夏に傷んだ髪と頭皮。カラダの中からケアするのが大切です。
特に、夏に偏食ばかりしていた人は要注意。
バランスの悪い食生活は頭皮への血流も悪くなり抜け毛を促進してしまいます。
髪の成分はタンパク質なので、肉、魚、豆、卵、乳製品などをバランスよく摂りましょう。
脂っこい食事は皮脂の分泌を増やしてしまいますので注意してくださいね。
また、頭皮の血流を良くするビタミンA・C・E。新陳代謝を活発にするビタミンBなども重要です。
海藻類に多く含まれるヨードは昔から髪の色を良くすることで知られています。
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まとめ
夏バテ頭皮になる原因
- 紫外線を浴びる
- 冷房などの頭皮の乾燥
- 暑さによる食欲がない
夏バテ頭皮対策
- 紫外線対策
- 丁寧な頭皮ケア
- 頭皮マッサージ
- バランス良く食べること

1年のうち5月から9月が紫外線の多い季節。まだまだ注意が必要です。
乾燥しやすい秋~冬にかけて今から毎日コツコツと頭皮ケアすることで、天使の輪のある髪に健康な頭皮を取り戻したいものですね。