シャンプーは女性の薄毛に悩む方へ頭皮環境を良くする重要なヘアケアです。
ただバスルームでのシャンプは自己流になりがちです。正しいと思っていたことが実は髪にダメージを与えていたということもありますからね。
シャンプーは「頭皮をマッサージする」という意味があります。
シャンプーで重要なのは頭皮です。

エイジングのための正しいシャンプーの仕方にはいくつかポイントがあります。
そのポイントを美容師の私が解説します。ぜひ試してみてくださいね。
頭皮を洗うことがエイジングの基本
シャンプーのポイント
- 頭皮をよく洗いよく流す
- 髪表面の汚れはシャンプー剤で落ちる
- シャンプーは2回洗いが基本
- トリートメントは頭皮につけない
- トリートメントは毛先からつける
難しいテクニックは必要ありません。

シンプルなようですがこれがとても重要で頭皮のエイジングケアの基本になります。
- よくシャンプー剤を洗い流す
- 頭皮にトリートメントはつけない
などいくつかのポイントはありますがいずれも長い時間をかけて習得したり、難しいテクニックというものはありません。
毎日のシャンプーで頭皮を清潔に保ち、マッサージの刺激を頭皮に与えることで頭皮トラブルに負けない頭皮環境(育毛効果がUP)がつくられていくのです。
シャンプーの選び方知っていますか?
これからご紹介するシャンプーテクニックを使っても、安価で粗悪なシャンプーを使っているとそれだけで髪にダメージをうけてしまうことも・・・💦

シャンプー剤は良い成分が高配合されているものを選ぶことが大切です❣
価格が高くなる傾向になりますが、大事なのは成分内容や配合量をよく確認することが大事になります。
シャンプー選びのポイントは?
- シャンプー剤の成分内容を確認する
- ホームケアこそ上質なシャンプーを選びましょう
髪のもつれを梳かす
無理に引っ張れば切れ毛や抜け毛の原因になり、早くすませようととスピードアップして梳かせば静電気がおこり髪を傷めることも・・・💦
ブラッシングは少しずつ、丁寧に行うのが基本です。
ブラッシングの3つ効果とは?
血行を促進し、汚れを浮かせ寿命の終わった抜け毛を落とす。

適切なブラシを使い正しいブラッシングをしていると髪が痛むということはありません⁉
頭皮の汚れを浮かす
シャンプー前にブラッシングをすることで髪や頭皮に付着した汚れを浮かすことができます。
寿命が終わった抜け毛を落とせるので余分なシャンプー剤を使うことなく髪や頭皮をきれいにできます。
血行を促進しコリをほぐす
ブラッシングで適度に頭皮を刺激することで血行がよくなり目や肩、首のコリがほぐれます
パサパサの髪の毛をツヤツヤにしてくれる、潤い効果
上から下に向けてブラッシングするとキューティクルが整い、髪にツヤがうまれます。
キューティクルは下向きのウロコ状に並んでおり、髪の表面を覆っています。
その流れを壊さないようにブラッシングすることで、しなやかな髪へと導くことができます❣
毎日のブラッシングテクニック
ブラッシングテクニック
- 毛先をゆっくり丁寧にとかす
- 生え際の2~3㎝手前からブラッシング。お顔周りから行うことでリフトアップ効果があり
- 毛流れと逆にブラッシング
- こめかみの生え際の2~3㎝手毛流れと前から耳の横を通り後頭部へ
- 引き上げるようにブラッシング。(首元から襟足・頭頂部へ向かって引き上げる感じでブラッシングしましょう。)
- 頭のカーブに沿ってブラシを通す

洗うときに手が引っかかったりして髪の毛に無理な力がかかってそれが髪の毛や頭皮へのダメージとなり、抜け毛や枝毛につながる可能性が高くなります。
髪のもつれを梳かすポイントは?
ロングヘアは、毛先から順番にブラッシングしていきます。ある程度毛先を通したら全体をブラッシングしていきましょう。ただし 無理に引っ張ると頭皮に負担がかかるのでやめましょう。
ブラシは常に清潔に
ブラシ自体に毛がからまったまま・ほこりがついたままでブラッシングをするのは自分の髪の毛に雑菌を増やしていることと同じなのでブラシは、お湯で洗うなどしてほこりや髪の毛を取り除き、ブラシそのものを清潔に保つことが大事です。
ブラッシング用に頭皮を傷めない毛先の柔らかいものを選ぶといいいです。
ブラシの角度を変えやすくなるのでスタイリングやブラッシングがしやすくなります

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髪と地肌をしっかりと濡らす
38度前後のお湯で髪と地肌をしっかりと濡らしておくとシャンプーの泡立ちがよくなります。

髪表面についた、ワックスやスプレーは丁寧に洗えばお湯だけでも十分汚れをおとせますよ。
70~80%の汚れが落ちるので丁寧にすすぎましょう。
髪を傷めずに地肌をまんべんなく洗うためのポイントです

正しい髪の毛の洗い方とは?
シャンプーの基本は二度洗い
シャンプーの量は500円硬貨ぐらいを手に取り手のひらで延ばしてから髪の毛全体に泡立てます。
1回目のシャンプーは洗浄が目的です
汚れを浮かし頭皮をほぐれやすくする準備をして汚れを落とすイメージ
2回目のシャンプーはマッサージが目的です
毛穴を意識して頭皮をマッサージしながら汚れを落とす


洗い残しが多いところ
手に平に出して、薄くのばし数か所に分けて塗布して全体に泡立てるようにします。特に耳の後ろから襟足、耳の上あたりは洗い残しが多い部分ですので気を付けてください。
シャンプーを泡立てるコツは?
シャンプーは泡で洗うほうが頭皮のかぶれ等のトラブルになりにくいですが、なかなか泡にしにくい方におすすめなのが泡立てネット。専用の泡立てネットが100均でも売っているのでぜひためしてみてほしいです。

髪に残った泡を軽く手で落としてからすすぎます。ロングヘアだと4分ぐらいすすがないとシャンプーが残ってしまいます。
シャンプの泡は、ぬるつきがないから大丈夫と思っても、まだ頭皮に残っていることが多いです。

すすぎ残しがあると、フケ・かゆみをまねく原因になり抜け毛の数が増えることになるので十分にすすぎましょう。
美容師が伝授マッサージシャンプーの基本ルール
基本ルール
- シャンプーで2度洗い
- 2回目のシャンプーは指頭を使い、頭皮を動かすように洗う
- 弱酸性のシャンプー(ノンシリコン・アミノ酸系シャンプー)を使う
の3点が基本ルールです。
2度洗い
一回目はクレンジング(油汚れを落とす) 油汚れのため泡立ちが悪いので無理に洗う必要はありません⁉
1回目のシャンプーのみ指の腹をつかいますが、頭皮をこすらないように軽く動かす程度にします。指の腹を使う理由は空気を取り込んで泡立ちをよくするためです。
軽く洗って汚れを浮き上がらせるのが目的。2回目に向けての予備洗いです。
2回目のシャンプーは?
両手の指頭を頭皮にぴったりとつけて、子刻みに動かしながらマッサージするように洗います。

頭皮が動くと毛穴が絞られる感じで皮脂はきちんと取り除くことができ、新生毛を引き抜かなくてすみます。
また頭皮全体をくまなく触れる必要はなく、特に薄毛が気になりやすい前頭部・頭頂部はゆったりとした動きでマーサージしましょう。
ココに注意
シャンプーをすれば髪の毛は抜けます。でも驚いたり、心配する必要はありません。抜け毛を恐れるがためそっとしか洗わないとマッサージ効果も得られず、洗浄効果もほとんどありませんので注意が必要です。
本来の目的の頭皮環境の改善もままならず、抜け毛が増えることになり、シャンプーをするときは抜け毛を恐れずに時間をかけてしっかり行いましょう⁉
1回目のシャンプー
1回目のシャンプーの順番
- 髪全体をまんべんなく濡らす
- 生え際からお湯かけてすすぎます
- 手の平でよく泡立てる
- 地肌を中心にまんべんなくつける
- シャンプー剤をササっとすすぐ
step
1まんべんなく濡らす
首元にシャワーをあてて首元を温めると血行が良くなる。
38~40度ぐらいのお湯で髪と頭皮を十分に濡らす。

step
2お湯をかけてすすぐ
お湯を手の平でためるようにすすぐのがポイント。

step
3手の平でよく泡立てる
シャンプー剤を手のひら全体に伸ばし、お湯を足すと泡立てやすいです。
1回目のシャンプーは頭皮のコンディションのよって泡立ちが悪い時もあるので無理に泡立てなくても大丈夫です。
step
4まんべんなくつける
1回目のシャンプーの目的は髪と頭皮を十分濡らし2回目のシャンプーを備えることです。長い時間をかけて洗わなくてもいいですよ。

シャンプー剤を手のひらで泡立ててから頭部へ。
直接頭皮につけて泡立てたりするのはやめましょう。
毎日の抜け毛が100本を超える場合はヘアチックを受けましょうね⁉

どういうことかというと 白いシャツにワインなどをこぼしてつけた場合、すぐに洗い流してもついたその部分はなかなか落ちないのと同じです

2回目のシャンプー
2回目のシャンプーの目的は?
予備洗いをしたら2回目は本洗い、メインシャンプーです。
今度は頭皮をしっかり洗い、頭皮をマッサージして血行促進を。すすぎもしっかりとしましょう。
指の指頭でシャンプーをしながらマッサージすることで、頭皮に刺激を与えて血行を良くします。5分ぐらいを目安にしましょう。
頭頂部の末端へ新鮮な血液を送り込むことが目的です。

2回目のシャンプーの順番
2回目のシャンプーの順番
- 髪を軽くしぼる(余分な水分を落とイメージで軽く絞る)
- しっかりと泡立てる
- 指の指頭でしっかりと使い、頭皮を洗う
- 生え際から順に引き上げるようにマッサージしましょう
- 顔周りと同じように後頭部もマッサージ(耳周りは多くのツボがある場所)
- 首の付け根は指のはまる場所を探し軽く押し込むようにマッサージ。回すように全体を指圧してください
- 毛先をこすらずに梳かすように洗う。スカルプブラシやコームを使うのも効果的
- そのあとに全体を軽くマッサージします
2回目の目的は頭皮を洗うことです。
ココに注意
指の指頭を頭皮に密着させるように動かして頭皮を傷つけないように注意しましょう。

ココに注意
髪の毛をこすり洗いしないようにする。髪の毛を両手ではさむようにして洗うと髪の毛が傷んでしまうので注意しましょう。
すすぎ
すすぎ方
- すすぎの時間は、シャンプー時間の2倍の時間をかけて流す
- 頭皮をすすぐ
- 手のひらでためるようにして
- 流し残しがないようにする
step
1シャンプー時間の2倍の時間をかけて流す。
シャンプーでもっとも重要なのは2回目のすすぎです。
シャンプー剤で洗っていた時間の2倍ぐらいの時間をかけてしっかりと流すようにしましょう。
step
2頭皮をすすぐ
髪の毛ではなく頭皮を洗い流すことを意識することで頭皮にシャンプー剤が残らないようにする
step
3手のひらでためるようにして流す
手のひらをお椀型にして頭皮にたっぷりとお湯を含ませるようにして流す。
step
4流し残しがないようにする。

トリートメントをつける
髪に栄養を与えて、しっかりと髪を落ちつかせます。
毛先からつけて、コームでとかして髪に浸透させます。
毛穴についてしまうと毛穴をふさいで髪の毛の成長を妨げる原因に。シャンプーとは逆に毛先中心につけて頭皮にはつけないようにしましょう。
トリートメントつけ方
- 髪の水分を軽く絞る
- 毛先から髪全体につける
- 痛んでいる部分は重ねづけする
- コームを通してなじませる(手ぐしでもok)
- トリートメントもすすぎが大事
step
1髪の水分を軽く絞る
トリートメント剤がうすまるので髪の余分な水分を落とす感じで軽く手でしぼる(水分をとりすぎないように注意)
トリートメントは手のひらにとって両手で包むようにしてよく温めてから毛先を中心につける 。
step
2毛先から髪全体につける
痛みの多い毛先からつける。手のひらで全体になじませる。指をクシがわりにしてつけると効果的。
step
3痛んでいる部分には重ねづけして重点的にカバーしていきましょう。
step
4コームを通してなじませる(手ぐしでもOK)
ヘアトリートメントを適正な量を手のひらにだし 優しく毛先に触れるようにつける(根元にはつけない)

step
5トリートメントもすすぎが大事
トリートメントもシャンプー同様しっかり流しましょう。頭皮にトリートメントが残ってしまうことがないようにしましょうね。首回りや後ろなど流し忘れのないように
ココに注意
洗い流さないトリートメントなら頭皮につけないように注意。トリートメントを軽くすすぐ程度の方は抜け毛や薄毛の原因になってる可能性があるんですね。
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効果的なトリートメントの方法は?
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しっかり乾かす
乾かし方
- ぽんぽんと優しくタオルドライする
- ドライヤーで乾かす前に全体を手ぐしでしっかり通す
- 乾きにくい後ろ(襟足・耳の後ろ)から乾かす
- 全体の根元が乾いたら中間・毛先にからドライヤーをあてる
- 頭皮を触って乾いているか確認をしましょう
最後に冷風をつかうメリット
基本的に冷風機能はドライヤーのスイッチを切り替えるだけで使用することができます。機能を切り替えたら、上から冷風を当てて仕上げをしていきましょう。温風で熱を持った髪を、冷風でゆっくりと落ち着かせていきます。

髪を乾かす速度については温風のほうが早く、冷風のみで行うと時間がかかってしまいます💦
全体は温風で乾かし、仕上げとして上から冷風をあてるだけでも、翌朝のスタイリングのしやすさや、髪の落ち着きを実感することができるでしょう。
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正しい髪の乾かし方
髪が乾くまでに時間がかかりすぎると、キューティクルが乱れたままになり、髪がゴワゴワになります。 ルミいかに素早く完全に乾かすかがしなやかな髪をキープするポイントです。 素早く乾かせるようにわかりやすく ...
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シャンプー後の頭皮ケア
紫外線やシャンプー剤、カラー剤やパーマ液などの影響で、デリケートな女性の頭皮がダメージを受けることがあります💦
頭皮が弱っているときほどダメージを受けやすいです😱
髪に良いシャンプー(ノンシリコンシャンプー)とともに頭皮ケアをすることで頭皮環境を整え、肌のバリア機能が正常に働くように頭皮の保湿用美容液は乾燥しやすい女性の頭皮におすすめです。
保湿だけでなく髪にハリ・コシを与えたい、薄毛が気になるという方には育毛剤もおすすめです。
育毛剤での薄毛対策
育毛剤には育毛成分だけでなく、頭皮環境を整えるための頭皮ケア成分、アミノ酸なども配合されています。
コラーゲンや保湿成分など、女性用の育毛剤は特に保湿にもこだわったものが多く、フケやかゆみを抑える効果もあります。
- 抜け毛が最近増えてきて気になる。
- このままはげてきたら心配。
という悩みを持つ人に、早めに育毛剤で対策することをおすすめします。
ヘアカラーの色落ちを気にせずに、育毛有効成分が5種類配合されているミューノアージュ育毛剤がおすすめです。
頭皮環境にアプローチするオクタペプチド-2を配合、5種類の薬用育毛有効成分が効果的に働きます。
初回限定2週間お試しキットがあります。
ご自分の頭皮に合うか確認するにはお手頃価格になっています。
人気の育毛剤を選ぶのも良いですが、実際の口コミ評判や配合されている成分なども事前によく確認しておくことが必要ですね⁉
シャンプーQ&A
頭皮の状態や髪質などで個人差があるので注意しましょう。
Q. お湯の温度は38~40度?
A. 頭皮の脂を落ちやすくする温度。温度が低いと油汚れが落ちにくく、温度が高すぎると皮脂を取り過ぎるので注意しましょうね。ベストは38度前後。
Q.毎日洗わなくていいの?
A.乾燥肌や洗いすぎることで頭皮トラブルが起きる人は毎日洗わなくても大丈夫。皮脂が多い(脂性肌)方は毎日洗い清潔に保ちます。頭皮のコンディションで判断しましょう
Q.泡立たないけど・・・
A.適量のシャンプー剤で泡立たない場合は頭皮の濡らし方が不十分。ダメージヘアも泡立ちにくいです。
Q.入浴中に髪を縛るのはOK?
A.濡れた髪の毛をゴムで縛るのはキューティクルを傷めてしまうかもしれません。タオルで巻いたり・ヘアキャップなどがおすすめです。
Q.シャンプーで髪が抜けるのはなぜですか?
A.自然脱毛で毎日髪は抜けています。量は個人差がありますが、シャンプーをして髪が抜けるのは不自然なことではありません。
シャンプーは全部で何分ぐらい?しっかり洗いたいからといって長い時間シャンプーをし続ける必要はありません。5~8分ぐらいの時間を目安にしましょう。
Q.スカルプブラシを使ってもいいのでしょうか?
A.頭皮を傷つけないものならOK。
Q.トリートメント、リンス、コンディショナーの違いは?
A. トリートメント
髪表面のキューティクルを整え、毛髪の内部にまで栄養をいきわたらせるもの
リンス髪の表面をコーティングして手触りをよくするもの
コンディショナーリンスと同じ効果
基本はシャンプーとトリートメントの組み合わせでok。髪がゴワゴワする、手触りがよくない時にはトリートメントをした後にリンスまたはコンディショナーをプラスしましょう。
まとめ

髪を濡らすのに約1分、洗ってすすぎだけで約7~12分。事前のブラッシングも入れたら結構時間がかかります。
ですが正しいシャンプーの仕方で洗った後の髪は、かなり仕上がりが変わってきます。

是非、おうちで髪育生活。美髪を取り戻す髪の洗い方に変えてみてくださいね❣